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介護中の安全対策に!階段ゲートで転倒リスクを減らす方法と選び方

在宅介護において、もっとも心配される事故のひとつが「階段からの転倒・転落」です。

特に足腰が弱ってきた高齢者や認知症の方は、自分の判断で階段を昇降しようとしてしまい、思わぬ事故につながることがあります。

そんな危険を防ぐために有効なのが「階段ゲート」です。もともとは乳幼児用として普及していたゲートですが、現在では高齢者の介護目的でも多くの家庭で活用されています。

この記事では、階段ゲートの必要性や選び方、おすすめ商品、設置時の注意点などを詳しく解説します。


なぜ介護に階段ゲートが必要なのか?

階段は転倒リスクが高い場所

厚生労働省の調査でも、高齢者の家庭内事故で多いのが「転倒・転落」。その中でも階段での事故は骨折や頭部外傷につながる重症リスクが高いため、事前の予防が不可欠です。

自力で動けるがゆえの「不意の行動」

歩行がある程度できる高齢者は、トイレに行こうとしたり、荷物を取りに行こうとしたり、無意識に階段を使ってしまうことがあります。特に夜間や見守りのない時間帯は要注意です。

認知症による空間認識の低下

認知症のある方は、「今ここが階段かどうか」や「昇降時の足の動き」などが分からなくなってしまうことがあります。階段ゲートは、視覚的に「ここは入ってはいけない」と知らせる手段にもなります。


介護用階段ゲートの選び方

1. 高さが十分にあるものを選ぶ

高齢者の体格や歩行補助具の使用を想定し、60cm〜90cm程度の高さがあると安心です。低すぎるゲートは手をかけて乗り越えようとする恐れがあるため注意が必要です。

2. 片手で開けられるロック機構付き

介護する側が片手で開閉できる構造になっていると、安全かつストレスなく使用できます。ただし、認知症の方が簡単に開けられない構造であることが前提です(ダブルロックなど)。

3. 固定式 or 突っ張り式を目的で選ぶ

  • ネジで壁に固定するタイプ
     安定性が高く、長期利用に向いている。
     ただし壁に穴があくデメリットあり。
  • 突っ張り式(テンション式)
     壁に穴をあけずに設置可能。賃貸住宅におすすめ。
     ただし、しっかりとテンションをかけないと転倒の恐れあり。

4. 開閉方向と設置場所に合っているか確認

階段の昇り口・下り口、右開き・左開きなど設置場所によって向きが変わります。ドアの開閉方向や動線をふさがないよう、事前に採寸・確認しておくことが大切です。


介護におすすめの階段ゲート商品

【おすすめ1】ベビーダン ガードミー(BabyDan Guard Me)

  • スライド式で自動開閉可能、折りたたむと省スペース
  • デンマーク製で安全規格クリア
  • 開口部が狭い場所にも設置しやすい

→ 押しても倒れにくく、耐久性がありつつ見た目もシンプル。

【おすすめ2】リッチェル 木のオートロックゲート

  • 自動で閉まるオートロック式
  • 木目調でインテリアになじみやすい
  • 突っ張り式なので壁に傷をつけにくい

→ 高齢者がリビングから階段へ向かうのを自然に防止可能。

【おすすめ3】日本育児 スマートゲイト2プラス

  • 拡張パネルありで最大117cmまで対応可能
  • ダブルロック機構で安心
  • 扉を両開きできるので動線をふさがない

→ 特に認知症の方への物理的ブロックとして実用性が高い。


設置の注意点と安全管理

設置場所に段差がないか確認

階段の直前に段差や傾斜があると、ゲート設置によって逆に転倒リスクが上がる場合があります。フラットな面に設置することが基本です。

転倒時に倒れないようしっかり固定する

突っ張り式でも、足元にずれ防止の滑り止めマットを敷くなど、倒れにくい工夫が必要です。ぐらつきを感じたら再調整を行いましょう。

高齢者の心理的負担にならないようにする

「閉じ込められている」と感じさせてしまうと逆効果になることがあります。無理な強制ではなく、安全確保のためであることを家族の声かけで伝えましょう。


家族や介護者ができるサポート

ゲート設置後も目を離さない工夫を

ゲートはあくまで「補助的な対策」です。認知症の進行や身体状況の変化によって、ゲートの乗り越えや開閉の試行もありえます。以下のサポートも併用することが理想です:

  • 見守りカメラやセンサーで行動を確認
  • 夜間センサーライトの設置
  • スリッパではなく滑りにくい靴を室内で履く
  • ベッドから階段までの導線を整理・明るくする

昼夜逆転や徘徊がある場合は時間帯で制御

昼間はゲートを開放し、夜間だけ閉じる運用も可能です。生活リズムに合わせて柔軟に使い分けることで、本人の不安を和らげながら安全確保ができます。


まとめ:階段ゲートは“使い方”がカギになる

高齢者の安全な生活を守るために、階段ゲートは非常に有効なツールです。ただし、設置しただけでは不十分で、「どのように」「誰のために」使うかを意識することが重要です。

ポイントをおさらいすると:

  • 階段ゲートは転倒・転落の防止に有効
  • 認知症の方には“見た目で入れない”という心理的効果も大きい
  • 固定方法・開閉方向・高さ・ロック機能をよく確認
  • 本人の状態に合わせて、使い方を調整していくことが大切

介護の現場では、「事故を未然に防ぐ工夫」が家族と本人の心の安定に直結します。階段ゲートを上手に取り入れ、安全で安心できる住環境を整えていきましょう。