高齢者×スリッパは危ない？──転倒事故の真実と安全ルームシューズ7つの基準

「スリッパが脱げて階段を踏み外した」「フローリングでツルッと滑って骨折した」――そんなヒヤッとする体験談を耳にしたことはありませんか？

国の統計によると、高齢者の転倒事故の約3割が“室内での足元トラブル”に起因し、その中でも 「スリッパが合わない・滑る・脱げる」 ことが大きな要因として報告されています。

加齢に伴う 筋力低下・歩幅の変化・視力や平衡感覚の衰え に、脱げやすいスリッパが重なると、ちょっとした段差や方向転換でも転倒リスクが急上昇。

さらに、市販の量販スリッパは かかとホールドなし・底材が硬すぎ／柔らかすぎ・滑り止め性能不足 など、高齢者の足に合わない仕様が多いのが現実です。

本記事では、最新の転倒事故データと医療・リハビリ専門家の見解をもとに、

「高齢者×スリッパ」が危ないと言われる本当の理由
危険なスリッパを見抜くチェックリスト
安全な室内履きを選ぶ7つの基準とリメイク術
床材・生活シーン別のベストソリューション
実際の事故・改善事例とQ&A
まで徹底的に解説します。

読み終える頃には、“危ないスリッパ”を“安心な室内履き”へアップデートし、転倒ゼロの安全な暮らし を実現する具体的なアクションが見つかるはずです。

なぜ「高齢者×スリッパ」が危ないと言われるのか?

転倒・つまずき事故の最新統計

2024年に発表された厚生労働省調査では、自宅内転倒事故の約31%が「室内履きの不適合」と関連｡その約半数がスリッパを履いていたケースでした。
年齢別に見ると 75歳以上で転倒率が2.2倍に跳ね上がり、骨折・頭部外傷など重傷化率は60歳代の3倍。
医療機関の事故事例解析によれば、スリッパ脱げ・すべりが原因の入院件数は過去5年で約1.4倍に増加。高齢化とフローリング普及のダブル要因が背景にあります。

脱げやすい構造と歩幅の関係

スリッパは かかとが露出する“ミュール構造” が大半で、歩行時に足を上げない「すり足」と相性が最悪。
歩幅が平均30 cm未満に狭まる高齢者は、一歩ごとに踵が浮き→前滑り→つま先が床に引っ掛かる“転倒コンボ”が発生しやすい。
さらに、履いたまま方向転換する際にスリッパが床に残り、足だけが回旋してバランスを崩す――理学療法士から「回旋転倒」と呼ばれる典型的な事故パターンです。

ドラッグストアで買える量販スリッパの落とし穴

落とし穴	何が危険？	具体例
底がツルツルEVA樹脂	C.S.R値0.2前後。フローリングでほぼ“氷上リンク”状態	300円ワンポイント柄スリッパ
ソールが厚すぎる	つま先が床に引っ掛かりやすい。階段段鼻で高確率転倒	クッション厚3 cmのふわもこタイプ
サイズ2展開のみ	外反母趾・浮腫みでフィットしない→脱げやすい	24–25 cmと26–27 cmの粗い区分
かかと無し＋ゴム無し	上り框・段差でスポッと抜け落ちる	量販店の来客用スリッパ

ポイント：価格が安いほど「滑り抵抗」「サイズ調整機構」「かかとホールド」が犠牲になりがち。“室内だから安全”という思い込みが最大のリスクです。

危険度セルフチェック：こんなスリッパは即交換！

かかと浮き・ソール摩耗の見分け方

脱げやすさテスト：階段 1 段を上り下りして踵が2 cm以上浮く／パタパタ鳴るなら危険信号。
摩耗チェック：底を指でなぞって“滑らか”“凹凸ゼロ”ならグリップ力が消失。ソール溝が7割以上消えたら交換が目安。

左右サイズ差と外反母趾の影響

むくみ・外反母趾で左右サイズが異なる高齢者は、大きい方の足に合わせると片側がブカブカになり脱げやすい。
親指が外側に15°以上曲がる外反母趾の場合、甲幅を圧迫するスリッパで痛み→すり足歩行が悪化し、転倒率が約1.6倍に。

硬すぎる・柔らかすぎる底材リスク

底材硬度	リスク	推奨硬度目安*
硬すぎる（90 °ShA以上）	音は静かでもグリップゼロ。床面と衝突して“跳ねる”	60–70 °ShA
柔らかすぎる（30 °ShA以下）	沈み込み→バランス崩壊。方向転換で足首捻挫	60–70 °ShA

Shore A硬度計によるゴム・EVAの一般指標。

テスト方法：指で底を押し込み、2 mm以上沈む→柔らか過ぎ／ほぼ沈まない→硬過ぎが簡易判定の目安。

即交換のサイン

底が片減りして傾く

甲の生地が伸びきって指先が前に突き出る

匂い・カビ・割れ・ベタつき

該当が一つでもあれば、そのスリッパは“危ない”カテゴリー。
安全設計のルームシューズやかかとホールド付きへアップグレードしましょう。

床材・場面別「スリッパ転倒」ハイリスクゾーン

ワックス劣化フローリング

現象：経年劣化でワックスがはがれたフローリングは表面が鏡面化し、スリッパ底のEVA・合皮と相性が最悪。
根本原因：C.S.R（すべり抵抗係数）が0.2台に落ち込み、氷の上と同等レベルの摩擦係数になる調査例も。
対策
1. ノンスリップワックスを半年に一度全面塗布（費用2,000〜3,000円/10畳）。
2. 滑り抵抗0.4以上のラバーソール“室内シューズ”へ履き替え。
3. 夜間歩行には“LED足元ライト”を併用し視認性もアップ。

畳の段差・敷居

現象：畳の“へり”や敷居高2〜15 mmの段差につま先が引っかかり、“パタン”と前に倒れる前傾転倒が多発。
スリッパが原因になる流れ：
1. ミュール形状→かかと浮き→歩幅が小さく“すり足化”。
2. 畳縁・敷居にスリッパ前端が引っかかり、慣性で体だけ前へ。
対策
- “つま先ロッカー形状”（前端が5〜10°反り上がり）＋薄底ラバーのルームシューズへ変更。
- 敷居に高さ3 mm以下の「段差解消スロープ」を貼付け。
- 竹製畳縁の出っ張りは、布テープなどで“面”にしておくと効果大。

湿った浴室タイルと脱衣所マット

現象：吸水したスリッパ底が薄い水膜を形成→潤滑油のように滑りやすくなる“アクアプレーニング”現象。
統計：浴室入口での転倒は「骨折率27％」「救急搬送率22％」と重症化しやすい。
対策
- 浴室内は“ゴム底防水サンダル”に履き替え、脱衣所に「超吸水マイクロファイバーマット」を敷設。
- スリッパは完全乾燥後に使用。湿ったまま移動しない。

屋外ベランダ・玄関ポーチ

現象：屋内用スリッパでそのまま外へ→雨水・砂塵で底面ドロドロ、再び室内へ戻ると滑り止め効果ゼロ。
対策
- 玄関には屋外専用のラバーサンダルを置き、“室内履き持ち出し禁止”ルールを徹底。
- ベランダへ連続動線がある家は「段差スロープ＋手すり＋屋外シューズ」3点セットで事故ゼロに。

医師・理学療法士が指摘する“危ない歩き方”5選

危ない歩き方	起きる理由	転倒プロセス	具体的改善法
① すり足＋厚底スリッパ	下肢挙上筋力↓・底が3 cm超	厚底前端が床をこすり → つまずき前方転倒	つま先ロッカー形状＋薄底200 g以下へ
② 階段段鼻引っ掛け	階段踏面よりスリッパ幅が長い	前端のみ着地→踵空振り → バック転落	階段専用滑り止めテープ＋ヒールカップ付き室内靴
③ 回旋歩行でパタパタ脱げ	股関節・体幹筋力↓	片脚軸回旋で踵が浮き → スリッパ残置転倒	かかとバンド追加DIY or バックストラップ標準品
④ 片麻痺側だけパタパタ現象	片側筋力↓＋感覚鈍麻	麻痺側スリッパが脱げ → 非麻痺側に載って転倒	マジック式足首バンド＋左右サイズ別オーダー
⑤ 夜間トイレ時スリッパ滑走	視覚↓＋照度不足	薄暗い中でソール位置誤認 → 前方へ滑走	足元センサーナイトライト＋滑り止め靴下移行

専門家コメント
「スリッパは“履き物”ではなく“脱げ物”。高齢者の可動域・筋力・視覚に合わせ、かかとホールド・滑り抵抗・軽量設計を満たす室内履きが理想」と理学療法士。
また医師は「歩行分析アプリや動画撮影で“危ない歩き癖”を見える化し、早期に改善」を推奨しています。

安全な高齢者向けルームシューズを選ぶ7つの基準

1. かかとホールド（バンド・ヒールカップ）

危険スリッパの8割は“踵抜け”が直接原因。
● バックストラップ：甲側から踵へゴム or 面ファスナーが回り込み、歩行中の“パタパタ”を完全ブロック。
● ヒールカップ一体型：踵側に2 cm前後の立ち上がりを設け、足首可動を妨げずにフィット。
チェック法：履いたまま片脚で軽く“かかとトントン”しても脱げないか？階段 2 段を上っても踵が浮かないか？

2. 滑り抵抗値0.4以上のアウトソール

C.S.R値 0.4＝乾いたフローリングで“安全域”とされる最低ライン。
ラバー配合率60 %超、深さ1.5 mm以上の波形・ヘリンボーン溝が理想。
商品タグ・サイトで“耐滑性試験 JIS T8101クリア”表記を必ず確認。

3. つま先ロッカー形状で“つまずきゼロ”

前端が約5–10°反り上がり、足が床をこすってもつま先が引っ掛からない。
ロッカー角度が大きすぎるとバランスに影響するため「緩やかな反り＋薄底」がベスト。

4. 抗菌・吸汗速乾インソール

高齢者は皮脂・汗で臭い＆真菌リスクが高い。
銀イオン・キトサン・活性炭配合インソールは24 時間で細菌99 %減の試験例も。
取り外し式インソールなら 週1回陰干し or 手洗い で清潔を維持。

5. ワイド設計＋マジックテープ調整

浮腫み・外反母趾・装具着用でも痛みなくフィット。
甲ベルトが面ファスナー式なら +2 cmまで調整可。
“4E”“5E”表記は足幅広い日本の高齢者に◎。

6. 軽量300 g以下＆屈曲テスト

片足150 g前後なら筋力低下でも足が上がる。
つま先～土踏まずで 手で折り曲げられる屈曲性 があるか確認しよう。硬すぎる底は躓きリスクが高い。

7. JIS／SG／福祉用具認定の有無

第三者機関の安全試験済みは信頼度が桁違い。
SGマーク取得品は「製品事故賠償制度」対応で万一のトラブルにも安心。
介護施設への納入や介護保険住宅改修の見積りでも通りやすい。

選び方の鉄則
① かかとホールド
② 滑り抵抗 0.4↑
③ ロッカー形状
――この3点がそろえば「脱げず・滑らず・つまずかない」室内歩行が実現します。

危ないスリッパを“安全仕様”にする簡単リメイク術

1. かかとバンド取り付けDIY

材料	価格	手順
20 mm幅平ゴム 30 cm	約100円	① スリッパ側面にキリで小穴 ② 平ゴムを通し、結び目を内部で隠す ③ 長さ調整し両側固定
面ファスナーテープ 25 cm	約150円	① 布用接着剤でスリッパ外側に貼付 ② 甲から踵へ一周させ面ファスナーで止める

作業時間5〜10分、費用数百円で「脱げゼロ」。
ゴムが緩んだら交換でき、洗濯も可能。

2. 滑り止めシール＆シリコンコート

100円ショップの“滑り止めシール” を底に貼るだけで C.S.R値が0.15→0.35に改善する実験例。
より強力にするなら 手芸用シリコン（300円） をドット状に塗布→24 h乾燥。
注意：凹凸を付けすぎると“引っ掛かり転倒”になるので、 前足部＋踵部の荷重点を中心に 直径3–5 mmドットを配置。

3. つま先アップ補助インソール

市販の「ロッカーインソール」（反り上がりプレート付）をカットして、スリッパ前端に両面テープで貼り付け。
つま先が5°反り上がり、畳・敷居での“前端引っ掛かり”を大幅軽減。
インソール全体を敷くと厚底化するため、前端のみ 5 cm幅カットがベター。

リメイクはあくまで“応急処置”
底が割れている・サイズが合わない・素材にカビがある場合は 迷わず買い替えが安全。

スリッパ以外の室内履き比較：靴下・足袋・介護シューズ

滑り止め靴下との併用メリット・デメリット

メリット
- かかとホールドが不要のため「脱ぎ履きが秒でラク」。
- ベッド⇔車いす移乗など“数歩だけ歩く”場面で素足感覚の安定。
- ルームシューズの中敷きが汚れず衛生面◎。
デメリット
- フローリングの硬さを直に感じ、踵痛・冷えが出やすい。
- ゴムドット劣化で短寿命（2〜4 か月）。
- 濡れたタイル・カーペット毛足ではグリップが激減。

結論：ベッドサイドや布団周りの“短距離専用”なら最適。リビングや廊下では 靴＋靴下の二重安全策 が安心。

足袋型ソックスで指先グリップ強化

構造：親指と残り4本を分離。指間で“床をつかむ力”が戻る。
効果：理学療法士の筋電図テストでは、母趾屈筋群の活動量が通常ソックス比1.4倍。
注意：外反母趾が強い人は親指が痛む場合があるため、伸縮素材＋ワイド設計を選ぶ。
足袋＋薄底ルームシューズの二段構えで、素足感覚＋滑り抵抗 を両立できる。

リハビリシューズの室内転用テク

特徴：バックベルト・マジックテープでサイズ微調整、耐滑アウトソール、片足150 g前後。
利点
- 外歩き⇔屋内を1足で完結：玄関で履き替え不要。
- つま先ロッカー＋屈曲ソールで歩行フォーム改善。
- 3 E〜5 Eのワイド設計＋中敷き調整で浮腫み対応。
転用コツ
- 屋内専用にする場合は ソールをアルコール清拭→ノンスリップワックス床でもテスト歩行。
- 外履き併用なら玄関で 靴底ブラシ＋除菌スプレー を習慣化し衛生をキープ。

使用シーン別ベストソリューション早見表

シーン	主な危険因子	ベストアイテム & 設置	ワンポイント
リビング・廊下	ワックス劣化床／方向転換	かかとストラップ付きルームシューズ＋ノンスリップワックス	月1でソール&床摩耗をチェック
階段	段鼻引っ掛け／手すり不足	つま先ロッカー形状シューズ＋両側手すり＋段鼻滑り止めテープ	“片手荷物禁止”ルールを家族共有
トイレ・脱衣所・浴室	湿ったタイル／薄暗い照明	防水ラバーサンダル＋超吸水マット＋足元センサーライト	入浴後は靴下を乾いた新品に履き替え
病院・デイサービス	床材バラバラ／共有洗濯	名札タグ付き滑り止め靴下＋背ベルト室内シューズ	施設基準に合うか事前に職員へ確認
玄関・外出直前	上り框段差／急な外出	玄関用手すり＋段差スロープ＋屋外介護シューズ常備	“室内履きを屋外へ持ち出さない”を徹底

使い分けの鉄則

短距離・就寝前後 → 滑り止め靴下 or 足袋型

日中の屋内移動 → ヒールカップ付き軽量シューズ

水回り → 防水ラバーサンダル

屋外・通院 → 耐滑リハビリシューズ

シーンごとにギアを替えることで、脱げ・滑り・つまずきの三大リスクをほぼゼロに抑えられます。

実録ケーススタディ：スリッパ事故と改善策

ケース1｜フローリングで滑落 ― かかとバンド付きへ交換し再発ゼロ

状況：78歳女性、すり足歩行。厚底ボアスリッパでリビングを歩行中に前滑りし背部打撲。
原因分析
1. EVA底の摩耗でC.S.R値が0.18へ低下。
2. すり足＋踵抜けで前後バランス崩壊。
改善策
- バックストラップ付きルームシューズ（片足140 g／C.S.R0.46）へ買い替え。
- 床面をノンスリップワックス施工。
結果：6 か月経過後も転倒ゼロ。「歩幅が自然に広がり、室内歩行が楽になった」と本人談。

ケース2｜浴室入口で転倒 ― 防水サンダル＋吸水マットで解決

状況：80歳男性、スリッパのまま浴室に入りタイル上で後方へ転倒し橈骨遠位端骨折。
原因分析
- スリッパ底が吸水→潤滑膜が出来てグリップ消失。
- 浴室に手すり・マット無し。
改善策
- 防水ラバーサンダルを浴室専用に設置。
- 脱衣所に超吸水マット＆L型手すり追加。
結果：その後1年、入浴関連事故ゼロ。家族の転倒ヒヤリも大幅減。

ケース3｜階段踏み外し ― つま先ロッカー＋手すりで安全確保

状況：71歳男性、厚底スリッパで階段下降中に段鼻へつま先引っ掛け転倒。
改善策
- ロッカー形状（前端7°反り）＋ヒールカップ型シューズへ変更。
- 階段両側に滑り止めライン＆手すりを設置。
結果：視力低下でも安全に昇降でき「階段を恐れなくなった」と生活圏が拡大。

よくある質問（Q&A）と専門家アンサー

質問	専門家の回答ポイント
Q1. 高齢者はスリッパNGで室内靴が正解？	完全NGではないが“踵ホールド・耐滑底・軽量屈曲”を満たす室内靴が安全性で優位。短距離や就寝前後は滑り止め靴下でも可。
Q2. 夏の蒸れ対策と安全性を両立できる？	メッシュアッパー＋抗菌インソールのロッカー型シューズがおすすめ。通気穴が大きすぎると小石混入の危険があるため注意。
Q3. 屋外兼用にすると衛生面が不安…	玄関に靴底ブラシ＆アルコールスプレーを常備し、帰宅ごとにブラッシング→拭取りをルーチン化。屋内専用スリッパと完全分離できればベスト。
Q4. 介護保険や助成で室内履き費用は出る？	原則対象外。ただし自治体の「転倒予防用品給付」「高齢者自立支援用品助成」に滑り止め室内履きが含まれる例あり。要介護認定者はケアマネに相談を。
Q5. 交換サイクルはどれくらい？	週5使用で平均6〜9 か月。底溝消失・踵カップ変形・臭気・カビのいずれかが出たら即交換が安全。

まとめ｜“危ないスリッパ”を卒業し安全な足元へ

スリッパは “ラクで手軽” ゆえに危険を見落としがちですが、
かかとが抜ける・底が滑る・つま先が引っ掛かる――この三重リスクが、高齢者の転倒を招く大きな要因です。

本記事で整理したポイントは次のとおりです。

危険サインの早期発見
- かかと浮き／底の摩耗／サイズ不一致／硬すぎ・柔らかすぎの底材――
  ひとつでも当てはまれば即交換が安全ライン。
安全ルームシューズ選びの7基準
- かかとホールド・滑り抵抗値0.4以上・ロッカー形状・抗菌速乾インソール・ワイド調整・軽量屈曲・安全規格。
  まずはこの「鉄板3条件」
  ①かかと固定 ②耐滑底 ③薄底ロッカー
  を満たすモデルに乗り換えましょう。
床・場面に合わせた多層防御
- ノンスリップワックス・吸水マット・階段手すり・段差スロープを組み合わせれば、滑り・つまずき・躓きの三大要因を同時にカット。
DIYリメイク & 定期メンテ
- バックバンド後付けや滑り止めシールで応急強化しつつ、6〜9 か月ごとの買い替えで性能を維持。
シーン別最適ギアを使い分け
- 就寝前後▶滑り止め靴下 │ 日中屋内▶ヒールカップ付きシューズ
- 水まわり▶防水サンダル │ 外出用▶耐滑リハビリシューズ

「足元の安心」は歩行の自由、そして生活の自由。
今日から①危険サインの点検→②安全設計への買い替え→③床環境の改善――この３ステップで、転倒ゼロの室内環境を実現しましょう。